がん検診にもデメリットがある?現役医師が教えるその内容とは?

  • 2019.09.29
がん検診にもデメリットがある?現役医師が教えるその内容とは?

がん検診の目的は、がんを見つけ、死亡率や羅患(りかん)率を低下させることですよね。

がんは早期で見つけられれば治療によって死亡率が低下します。

私は町のがん検診は胃を除いて(バリウムが飲めない)毎年受診しています。

病気が見つかったとしても、早期発見早期治療で治し、命を大切にしたいという思いがあります。

ですが、その検診にもデメリットがあるようです。

(参考:東洋経済オンライン 「がん検診」現役医師が教えるデメリットの数々
2019/09/28  https://toyokeizai.net/articles/-/296832)
(参考:日経ビジネス がん検診にデメリットはあるのか?
2019.8.22 https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00135/00010/?P=3)

 

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デメリット1:偽陽性

 

がん検診の1次検査は、 がんの疑いのある人を広く拾い上げ 精密検査で確定診断をします。

がんが疑われて精密検査を受けたけれど、最終的にはがんではなかった場合を 偽陽性といいます。

 

私も乳がん検診で2度精密検査を受けています。

結果は異常なしでした。

精密検査要の用紙が入っていた時の心臓の高鳴りは体に悪いです。

あと、結果がでるまでの心理状態はかなり辛いですね。

このように、1次検査で大量の偽陽性を生み出すことは、受診者の心理状態を悪化させます。

 

デメリット2:過剰診断

 

過剰診断とは、 治療しなくてもいい病気を診断すること

検診で 乳がんと診断された人 20~30%が過剰診断だそうです!!

つまり、放置しても死に至らないがんが一定割合で存在するのだそうです。

多くの場合、がんと診断されると治療もされるため、過剰治療につながってしまいます。

 

デメリット3:合併症がおきる

 

がん検診での合併症とは、検査がもとになって起こる病気のことを指します。 

頻度は低いですが一定数の合併症は確実におきます

 

デメリット4:腫瘍マーカーでのがん検診

 

腫瘍マーカーはがんが進行しないと上昇せず、早期発見には向いていません

ただし、前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA(前立腺特異抗原)は早期から数値が上昇することが知られています。

腫瘍マーカーが上昇してがんが見つかったときの多くはすでに進行がんです。

腫瘍マーカーでがんの早期発見に役立つものはPSAのみです。

さらに採血だけで測定できる 腫瘍マーカーでのがん検診は全額自費となっています。

 

市町村が勧める根拠のない検診は避ける!

 

がん検診の内容は市区町村によって違い、ガイドラインの推奨度の低いものを実施している市町村は85%以上に上るようです。

どうやら医療業界の利害関係が絡んでいるようです。

「科学的根拠に基づくがん検診」ガイドラインを参考にして、このガイドラインの推奨通りに受け 推奨度が低いものや科学的根拠がはっきりしないものは受けないようにした方がよさそうです!

 

参考:科学的根拠に基づくがん検診推進のページ http://canscreen.ncc.go.jp/guideline/matome.html

 

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まとめ

まとめに使う画像

 

毎年忠実に受けていた町のがん検診。

いろいろなデメリットがあることがわかり、パンチを食らった気分です。

自治体に守られていると思い込み、自治体の勧めには従順でしたが、疑いを持つことも必要なんですね。

もっと見識を深めなくてはならないと感じた次第です。

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