福島原発事故で放出された放射性物質・風向き・原発の現在の状況

福島原発事故で放出された放射性物質・風向き・原発の現在の状況

 

大学生の娘が、関東(できれば東京都か千葉)に住みたいと言っています。

首都直下型地震のことも気がかりですが、もっと気がかりなのは、福島の原発事故による関東の放射能汚染って大丈夫なのかということ。

原発事故後の汚染がどのくらいなのか、今一つわからないまま時が過ぎていっています。

まず、福島原発事故について、放出した放射性物質について、そして現在の状況についての正しい知識を得るため、調べなおしまとめました。

 

Advertisement

福島原発事故について把握しておきたいこと

 

原発事故で大量の放射性物質が放出してしまう

 

福島第一原子力発電所事故:  2011年(平成23年)3月11日 14時46分

場所: 福島県双葉郡大熊町大字夫沢字北原22番地

原因: 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震マグニチュード9.0による津波の影響)

何が起こった?: 東京電力の 福島第一原子力発電所で1~3号機の炉心溶融(メルトダウン)、1・3・4号機は水素爆発を起こし、大量の 放射性物質が放出した。

国際原子力事象評価尺度 (INES):0~7まであり、最悪の レベル7(深刻な事故)に分類。チェルノブイリ原発事故の次に深刻な事故と位置付けられている。

 

 

 

福島第一原子力発電所の放射性物質の総放出量は、 セシウム137は1万5000兆ベクレルで、広島に投下された 原子爆弾の 168個分 ヨウ素131は16万兆ベクレルで、原子爆弾の 2.5個分 ストロンチウム90は140兆ベクレルで、原子爆弾の 2.4個分に相当。

(日本経済新聞 福島第1のセシウム放出量、広島原爆の168個分 2011/8/27付 https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2604D_W1A820C1CR8000/)

 

セシウム137は 半減期が約30年と長く、心臓を構成する筋肉に集まる性質があり、心筋梗塞の原因になる。また、骨髄や小腸に多いステムセル(幹細胞:体のさまざまな種類の細胞のもとになる細胞)への影響力も大きい。

上記の日本経済新聞にはセシウム137しか書かれていませんが、セシウム134という 半減期約2年の放射性物質も同時に放出され 1万8000兆ベクレルの放出量だったようです。
(参考:東京23区のごみ問題を考える https://blog.goo.ne.jp/wa8823/e/e20675c70bb95f307baa9b2ae4669a14)

ヨウ素131は 半減期約8日で、のど仏の下にある甲状腺に集まる性質があり、甲状腺がんの原因になる。

ストロンチウム90は 半減期が約28年と長く、骨に集まる性質があり、骨のがんや白血病の原因になる。

 

 

広島・長崎に原爆が投下されましたが、今はその地に多くの住人が普通に暮らしています。

土壌には放射性物質はほとんど残っていません。

福島原発と何が違うのかという疑問が湧きますよね。

 

調べると、原爆は、少量の核物質(せいぜい十数キロ)を急激に反応させて一気に破壊力を得るので、その爆発の瞬間に放出される放射線は非常に強力ではあるけれど、各種放射性物質は大した量ではないということです。

広島・長崎の爆発後に環境に放出された放射性物質の総量は少なかった。

さらに、爆発によって火玉(1万℃)が生じ、 一気に上昇気流によって放射性物質も成層圏まで行き、大気圏に拡散した

だから放射性物質はほとんど残っていないと考えられています。

 

Advertisement

2020年事故から9年目の福島第一原子力発電所はどうなっている?

 

メディアで取り上げられなくなってきているため、現在の福島原発の状況を把握している人が少なくなってきているはず。

決して過去のものにはなっていませんので、しっかりと把握しておく必要があります。

福島第一原発1~4号機の状況

福島第一原発での各号機では、運転を止めて核燃料を運び出し、建屋を解体し、最後はその場所をさら地にする廃炉作業を行っています。

廃炉作業は40年はかかるそうです。

現在(2020年)進められている作業は、燃料プールに残る使用済みなどの核燃料を安全な場所に移す作業です。

現在も廃炉作業に伴う放射性物質の放出が続いているとするサイトもありますが、汚染水に関しては確かにそうですが、風にのって現在も放射性物質が流れているというのは、東京都や各都道府県が実施している空間線量データの数値の減少からしても違うのではないかと思います。

これについては、測定器そのものが線量を過少表示するような人為的操作が行われているとするサイトもあります。

この件は気になるので、今後も調べてみます。

 

【1号機】

最上階にある燃料プールに392体の核燃料が残されている。
この取り出しに向けて、爆発で発生したがれきの撤去が継続的に行われている。

【2号機】

燃料プールには615体の核燃料が残されている。
燃料プールがある建屋の最上階は人が立ち入れないほど放射線量が高いため、今後、遠隔操作で除染などの作業を行うことにしている。

【3号機】

2019年4月から、燃料プールからの核燃料の取り出しが始まる。
566体の核燃料が、順次別の建物のプールに移されている。

【4号機】

燃料プールに1535体の核燃料が入っていましたが、2014年(平成26年)12月までにすべて別の建物に運び終えている。

 

現時点での大きな問題は増え続ける汚染水の中に含まれる放射性物質の処分方法

 

2011年3月、福島第一原発で事故が起こった際、原子炉の内部にあった核燃料が溶け、さまざまな構造物と混じりながら、冷えて固まったものが 燃料デブリといわれるもの。

燃料デブリは1~3号機に存在しています。

4号機は地震発生時に定期検査中で運転を停止していて、原子炉内にあった燃料はすべて使用済燃料プールに取り出されていました。
このため、原子炉内で燃料が溶けることを回避することができたようです。

今も1~3号機の燃料デブリは熱を出しているため、 常に水を注入し冷却をしなければならないということです。
この水が核燃料に触れると、放射性物質を含み 汚染水となります。

この汚染水は原発の敷地内の施設に送られ、吸着剤を使って放射性物質を取り除く処理が行われていますが、水素の仲間の トリチウムは水の一部として存在しているため、汚染水の水の中から取り除くことが難しいということなんです。

取り除くことが難しい トリチウム水は、すでに 1000基近くのタンクに約120万トンがたまっている状況

このトリチウム水の処分方法については、 海か大気中に放出するという選択肢があるようですが、漁業者から、海への放出について心配の声があがっているということです。

 

(参考:経済産業省資源エネルギー庁
福島第一原発「燃料デブリ」取り出しへの挑戦①~燃料デブリとは?https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/debris_1.html)

(参考:NHK 原発問題 7つの疑問に答えます(2020年3月9日現在) https://www3.nhk.or.jp/news/special/genpatsuqa/)

トリチウム水の危険性

DNA の中に入ると危険

 トリチウムは、弱いベータ線を出します。
このベータ線は細胞内では1ミクロン(1000分の1mm)ぐらいしか飛ばないので、 血液として全身をめぐっている間は、遺伝子DNA をほとんど攻撃しません。
 ところが、トリチウムが細胞に取り込まれ、 さらに核の中に入るとDNA までの距離が近くなるので、 ここからは、放射性セシウムや放射性ストロンチウムと同じようにDNA を攻撃するようになります。

 トリチウムには、この先があります。
 化学的性質が水素と同じなので、水素と入れ替わることができるのです。
DNAの構造には、水素がたくさん入っていて、トリチウムがここに入っても、DNAは正常に作用します。
問題は、放射線を出したときで、トリチウムはヘリウムに変わります。
そうなると、放射線で遺伝子を傷つけるのに加えて、ヘリウムに変わった部分のDNA が壊れて、遺伝子が「故障」することになります。
 この故障がリスクに加わるので、トリチウムはガン発生確率が高くなるのです。
遺伝子が故障した細胞は生き残りやすいので、ガン発生率が高いとも考えています。

 

水道水にトリチウムが含まれるようになると、白血病や脳腫瘍が多発します。
トリチウムは、水素と化学的性質がほぼ同じですが、まったく同じではなくて、脳の脂肪組織に蓄積しやすいことが判明しています。
だから、トリチウムがつくるガンでは、脳腫瘍がもっとも多いようです。
トリチウムによる被害が出ないようにするには、タンクを造り続けるしかありません。
トリチウムの半減期は12.3 年なので、120年ほど貯蔵すれば、トリチウムは1000 分の1になって汚染水を放出できるようになります。

(引用:食品と暮らしの安全
トリチウム(三重水素)浄化水を放出するな!水蒸気も怖い!http://tabemono.info/report/former/genpatu5.html)

 

トリチウムは脳の脂肪組織に蓄積しやすく、脳腫瘍の原因になるのですか・・。

セシウムは心臓を構成する筋肉に集まる性質があり、ヨウ素は甲状腺に集まる性質があり、ストロンチウムは骨に集まる性質があり、トリチウムは脳の脂肪組織に集まる性質がある。

放射性物質は、人間の全ての機能を破壊していく恐ろしい物質ですね。

放出するのなら、せめて半減期まで待つべきです!

 

Advertisement

福島原発事故当時の放射性物質の流れ

 

放射性物質の拡散および土壌への沈着状況は、風向きおよび降水に大きく左右されたため、原発からの距離が同じでも放射線量は大きく違い、汚染状況は同心円状ではない。

放出された放射性物質は、14日深夜から15日未明には南-南西への風で茨城県方面へ流されたが、風向きは次第に西向きに変わった。

やがて降り出した雨によって放射性物質が地上に降下したことで群馬県北部・栃木県北部に汚染をもたらした[96]

さらに15日午後には福島県中通りで、15日夜には原発から北西方向の地域で、雨によって放射性物質が地上に降下し高濃度の汚染地域が作られた[97]

また3月20日午後に北向きの風で運ばれた放射性物質が、雨によって宮城・岩手県境付近に降下。

3月21日夜から22日未明には南向きの風に運ばれて茨城県南部・千葉県北部(柏市付近)へ汚染をもたらした[96]

[96]  朝日新聞朝刊2011年11月21日。

引用:ウィキペディア 福島第一原子力発電所事故https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80%E4%BA%8B%E6%95%85

 

汚染度は、群馬大学の早川由紀夫教授の汚染度マップがわかりやすく、正確です。

ブログからも汚染についての多くの事が学べます。

(早川由紀夫の火山ブログ http://kipuka.blog70.fc2.com/blog-date-201301.html

 

またこちらも参考になります。

(独)日本原子力研究開発機構による福島第一原子力発電所事故に伴う Cs137 の大気降下状況の試算
– 世界版 SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション –
平成23年9月6日
(独)日本原子力研究開発機構
https://nsec.jaea.go.jp/fukushima/data/20110906.pdf#page=4

 

地図からは、関東も汚染されていることがわかります。

 

Advertisement

現在の避難区域の状況

 

「NHKのWEB特集  原発事故9年 住民の帰還はどこまで進んでいるのか」というサイトによると(2020年3月11日 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200311/k10012320891000.html)、

双葉町、大熊町、富岡町、浪江町、葛尾村、飯舘村、南相馬市の一部は、帰還困難区域があり、事故から9年たっても放射線量が高くて人が住むことができないところがあるということです。

ですが、空間の放射線量が年間20ミリシーベルト以下なら避難指示が解除されているそうです。

ただし、年間20ミリシーベルトは、 放射線業務の従事者に適応される値で、 原発前に一般公衆が浴びても大丈夫だとされた年間1ミリシーベルトの20倍にもなります。

でも、この1ミリシーベルトは日本が作った基準らしい。

 

1度に 100ミリシーベルト、あるいは 積算した値の合計が100ミリシーベルトになると、がんによるリスクが生じるらしい。

年間20シーベルトの区域は、積算して5年で100ミリシーベルトになります。

5年住むとがんのリスクが生じるということですね。

 

調べていると、カスピ海に面した温泉保養地として有名な人口3万人余りの イランのラムサールは、なんと!年間0.6~ 149シーベルト 最高値は260ミリシーベルトの自然放射線量があるらしいのです。

年間100ミリシーベルトを軽く超えてしまっている地域。

福島の高放射線地区以上の自然放射線量です。

 

原因は、ラジウム、トリウム、ウランなどの放射性元素を含む鉱物が大地に多いから。

さらに、この地を研究した論文がいくつかあり、そのいくつかの論文の結論を引用すると、

1)高放射線の有害な影響は観察されない
2)ガン発生率が高いというデータはない
3)むしろ発生率が低くなっている調査結果がある
4)高放射線地区の方がむしろ肺ガンの発生率が低いという調査結果が出た

(放射線の正しい知識を普及する会web  ラムサール(イラン)の真実
http://s-radiation.info/?p=70)

 

なぜ??

さらに調べると、上記の論文はどうかわからないけれど、どうやら白血病を除外して調査しているようです。

ということは、白血病は放射線量とともに増える病気なのかもしれないということ。

白血病も入れて調査したデータを知りたいですね!

 

私が仮に以前避難指示区域に住んでいて、その区域が20ミリシーベルト以下になって解除されたとしても、放射線量が1ミリシーベルトに限りなく近くならない限りは戻りません。

だって、もし年に9ミリシーベルトだとしても、10年住めば90ミリ。

その他の放射線被ばく(食品やら医療やら)で恐らく積算100を超えてしまっている。

日本は100ミリシーベルトはがんリスクが生じるとしているのだから、10年でリスクが生じるのは覚悟しなくてはならない。

そんなリスクを抱えて生きるのはいやです。

 

ライフカテゴリの最新記事